テームズ川にそって Southwark
きょうは大変良い天気ですので、午前中テームズ川にそって自転車で散策してきました。サザーク地区は、私にとっては、最初に親しんだ所で、こちらに足が向いてしまいました。地図で見るとテームズ川は随分と蛇行してますが、サザーク( Southwark) は、ロンドンの南東になります。


サザーク地区は昔から、シテイー(旧市街)への供給地、シテイーの禁じられているものが許可されている所で、昔から「飲む、打つ、買う」の、悪名高い所で、つい最近までサザークというと、近寄らない方が良いとされてきた地区ですが、この頃はすっかりファッショナブルな所として、何だかすっかり雰囲気が変わっています。そういう訳で、私がロンドンで一番親しんできた所をご案内しましょう。
ロンドン・ブリッジ駅から、テート・ブリテンという現代美術館までのテームズ川散策出発!

ボロー・マーケットの肉屋。おじさんの山高帽にもご注目
ロンドン・ブリッジ( London Bridge ) の駅で降りて、まずはボロー・マーケット (Borough Market) 。ここは、ロンドン最古の青果市場で1276年の記録があります。10年前は、仕入れの為だけの市場でしたが、今は一般の人向けの、おしゃれな食品市場に変身。ロンドンで一番質の良い食品が買えるマーケットとして有名になっていますので、グルメの方は是非訪れてみて下さい。私の家の近くからも蜂蜜屋さんが出てます。我が家の裏庭の花からも蜜取っているのかな等と想像すると楽しいです。スナックやレストランもありますので、見るだけでは物足りない方は味見も楽しんでくださいね。
あれ、こんな所にポール・スミス?昔は、まともな物も買えない所だったのに、こんなおしゃれな店ができてるのでびっくり。変われば変るものですね。それにしてもどしゃ降りが突然やってきました。

ジョージ・イン ( George Inn )
さて、ここは、川べりではなく、ボロー・ハイ・ストリート (Borough High Street)にありますが、サザークではとても重要な場所です。パブは数知れずあるロンドンですが、ここは由緒あるパブ、「ジヨージ・イン」 George Inn 。今の建物は1676年でナショナル・トラストの管理下にありますが、歴史はもっと古く、このテラスで「ロミオとジュリエット」が上演されたりしたのですよ。聖ジョージはイングランドの守護聖人ですので、真ん中の旗は、サッカーのイングランド・チームと同じなのに気がつかれましたか?ここで、イングランドの地ビール「ビター」を飲んでみてはいかがでしょう。味は少々苦く、アルコール分低め、生ぬるいのが特徴ですが、嫌な方は「ラガー」をどうぞ。これは、日本のビールのようにきりっと冷やしています。

ホップはケントの特産。今はオフィスと店だが、昔はホップ関係の建物の飾り。
ビールに欠かせないのが、苦味をつけるホップですが、サザークはホップの大きな取引所がありました。この地区はロンドンの南東にありますので、ホップの産地であるケントから近いので、ここで取引されました。ビール醸造は臭いので嫌われたようで、シテイー内でより、ここで作られたそうです。

グローブ座。すべて16世紀当時と同じ作り方で建設。
エリザベス1世女王の頃までは、演劇は人心をかどわかすという事で、おおっぴらにはできなかったのですが、この女王は劇が大好きでしたのでおおいに発展しました。グローブ座は最初はシェークスピアとリチャード・バーベージが1599年につくり、1644年には消滅しています。しかし、アメリカ人俳優のサム・ワナメーカーが心血を注ぎ、シェークスピアの時代と同じ形に、1990年再建したものが今建ってます。彼は建築途上で亡くなっていますが、彼の努力なしにはこの劇場はなかったでしょう。1988年の竣工式には、私も地域民として硬いコルセットの16世紀の衣装で参加し、まだ建築がはじまる前から見ていますので、感情移入します。毎年、夏には毎晩、シェークスピア劇を中心に16世紀と同じようにマイクも使わず、衣装も昔と同じで上演します。私は、観劇の前に岩波文庫日本語訳を読んでから見に行きます。安いのは立見席で、舞台にかぶりつき可が、5ポンドで、当日でも買えますので、足に自信のある方はどうぞ。

ミレニウム・ブリッジ 200年記念橋
グローブ座からちょっと歩くとテームズ川にかかるミレニアム・ブリッジが見えてきます。とても薄い感じで、しかもシャープな緊張感もある2000年記念の橋ですが、女王がオープニングした後あまりにも沢山の人が歩き、強風が吹き、揺れが激しかったものですから「揺れる橋」という汚名を被り、補強されて4年後再オープンしたものです。テームズ川の水位が低くなると、ケルトやローマ時代の宝物が出てこないかと、探す人もいっぱい。

テート・モダーン内部。入ってすぐのタービン・ホール。
テート・モダーン (Tate Modern)いつも疑問を投げかける作品で悩ませてくれる、正に芸術的美術館。でも、特別展のらせん状のものは、最上5階からのすべり台で、すごい悲鳴が常に聞こえるホラー芸術。これは、4月9日迄展示。現代美術館です。元々は火力発電所だった建物を、美術館にしたものです。この巨大な建築は、スペースを要する現代アートに最適。

ウインチェスター・ハウスの壁。なんでこんな所にあるの?昔は、このバラ窓にステンドグラスが入っていて、そして、この建物の中では、あんな事が起こっていて・・・と想像すると楽しい。
サザークには、ウインチェスター司教の館がありましたが、1629年年以降は、力を失い売ってしまいました。倉庫になり、あげくの果ては新しい建物の一部になって、隠れてしまっていたのですが、1814年の火事の際出現。なかなか感動的です。
ガイドブックにはあまり登場しないサザークですが、いかがですか。傘をお忘れなく!



















