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エリザベス一世のお気に入り (ロンドン塔6) Beth's Favorites

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サザンプトン伯爵 Earl of Southanpton エセックス伯の女王に対する陰謀に加担したとして、死刑を言い渡されたが、恩赦によりロンドン塔で3年間幽閉となる。当時の貴族の派手な服装ではなく、シンプルな黒の服。寒い監獄なので、毛皮のついた厚い上着を着ている。煙突から入ってきて彼のペットとなった猫も一緒。伸ばしたままの髪も、とても自然で好きな肖像画です。

エリザベス一世は、独身で過ごしましたが、全然男性に興味がなかった訳ではないのです。女王になった頃は、幼馴染みのレスター伯を傍にいつも置き、重用し、ふたりは恋人ではないかとの噂もありましたが、彼は既婚ですし、彼の死ぬまで友情は続きましたが、多分、気心も知れているし、愛情もあったと思いますが、結婚はしていません。。外国の王族からの求婚も数々ありましたが、結婚相手の国に乗っ取られたり、戦争の種になってもいけないので拒み、国内の男性と結婚すると、貴族間の対立が生じる危険があるとの心配から、避けましたので、「バージン・クイーン」と呼ばれていました。でも女王も、なみなみと熱い血の流れる女性なのです。心から愛した男性たちがいました。

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エセックス伯、ロバート・デヴェリュー。 Earl of Essex, Robert Devereux

エセックス伯は、女王よりも30歳以上も若く、明るくハンサムな青年で、女王が61歳の時に宮廷に顔を出して3年後には、女王をすっかり虜にしてしまいます。高い地位を与えられ、アイルランド鎮圧に失敗しても、許して貰ったりと特別扱いされていました。ところが、この恐れを知らぬ若者は女王を軽く見ており、ある時は女王が朝の身支度をしていて、「かつら」をまだ被っていないのを見て、人々に「女王はただの白髪の老人さ」などと言いふらして怒らせたりしています。でも、女王にとっては、かわいい愛する青年だったのです。我慢していましたが、1601年に、女王を廃位させて、スコットランドの王を即位させようとの反乱を公然と起こしたのですから、れっきとした反逆罪です。国民の手前、女王もエセックスを庇うことはできませんでした。

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ロンドン塔内の処刑場であるタワー・グリーン。今はこのようなガラスの記念碑がある。普通はよっぽど高貴な人しかここで処刑されないのですが、彼は女王の愛人でしたから恥をかかせたくないし、ロンドン市民に人気がありましたから、見物人のいないロンドン塔内で行われました。

死刑が決定されると、エセックス伯は女王から貰った指輪を届けさせ、愛の証にこれをくれた程なのですからと許しを乞ったという話も残っています。女王は心から愛していましたので、大変な悲しみだったと思います。でも君主という立場では心のままに振る舞うことはできないのです。エリザベス一世が今も人々に人気があるのは、この人間的なものと権威というものの間の葛藤が、共感や興味を募らせるからではないかと思います。


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2010年01月13日 13:18に投稿されたエントリーのページです。

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