バイブリーのセント・マリーズ教会にて at St.Mary's parish church of Bibury
このお墓はコッツウオルドの小さな村、バイブリーの教区教会であるセント・マリーズの内部、信者の座るベンチの並ぶ通路にあったもので、この墓銘碑の上を人々が何百年もの間歩い為、ぴかぴかに磨いたように見えます。さて、書いてあるのを読みますと・・・
「この下に眠る死体は、1707年は12月14日、55歳にて、ウインソンで、現世より旅だったジョン・マシュー氏なり」
というところでしょうか。それにしても、上方に描かれた骸骨は、300年後の今では、ユーモラスに見えるが、埋葬したばかりの時は、ちょっと薄気味悪かったのではないでしょうか。
同じ教会にて
こちらは、年齢が13歳のマリー・ベニングの墓銘碑で、やはり通路にある。亡くなったのは1717年で、ステイブンとマリーの娘と書いてあって、砂時計も描かれ、骸骨の図はジョンさんのよりも、現実的だ。
なぜ、骸骨を? なぜ、死体の上を歩くような通路に埋葬するの?・・・と考えてしまうが、はっきりした答えをまだ得ていません。キリスト教では、彼岸は天国か地獄なので、現世を正しく生きていれば、死後は永遠の天国が約束されており、肉体は単なる魂の抜けた入れ物でしか過ぎないので、骸骨を描くのは、死んでしまった彼らは、姿は骨しかないが、魂は天国で生きているのであるから、そして自分も天国へ行って再会できるのだから、悲しまないようにと、いうことなのだろうか。
グラスミアのセント・オズワルド教会墓地 St Oswald's parish church grave yard
この写真は、湖水地方の、グラスミアの教区教会墓地。どこの墓地へ行っても必ず植えられているのが、いちいの木。英語ではユー・ツリー Yew tree と呼びます。この木は、下から常に新しい芽が出てくるので、霊魂不滅の象徴として、キリスト教発生以前から、ヨーロッパでは聖なる木として崇められていたそうです。日本でも、「一位」というだけあって最高の木として、神道では榊とされます。
この二本のいちいの木も、下から若々しい枝葉が、古木を守るように出てきています。この飾り気のない木は、北海道では「オンコの木」と呼び、父の愛した木でもあり、見ると彼を思い出します。
さて、この教会は、イギリスで一番有名な詩人のワーズワースが埋葬されているのですが、墓地横には、ビスケットだが「ジンジャー・ブレッド」と呼ばれている名物のお店があって、墓参りのおみやげに人気があります。店内の様子、売り手のおじさん、なかなか雰囲気がありますので、ご覧ください。
ジンジャー・ブレッド屋の外と中。明るい感じで、墓場のそばであるのを忘れてしまう。先週もつい買ってしまいましたが、おいしいですよ。
