
オックス・フォード大学の植物園そばを流れるチャーウエル川。「パント」といって、長い棒を川底につけて舟をすすめます。
この夏は庭を訪れる機会が多く、沢山のガーデンを見てから我が裏庭を見ると、あまりにも可哀そうにほったらかされているので、一念発起して、時間さえあれば庭仕事をしていたので、まったくサマー・ホリデーなんていう言葉が頭に浮かばなかったのですが、夫が用事でオックス・フォードへ行くので、ちょっと出掛けようよ・・・というので、剪定ばさみと置いて2泊3日の小旅行に、車のガソリンを満タンにして出発!

オックスフォード大学植物園 The University of Oxford Botanic Garden
さて、先ずはオックスフォード。ついつい今は庭に夢中なので、オックスフォード大学植物園へ行ってきました。
ここは、英国最古の教育目的の植物園で、1621年開園。薬と化学の為に作ったので、美的というより実用的。同じ種類がまとめて植えてあるので、生きている図鑑のようで、「うわ、ユーフォビアってこんなに種類あるの?」なんていう驚きに溢れていて、シーズン毎に違う植物が開花するのですから、再度訪れたいなと思いました。植物園脇にはチャーウェル川が流れていて、ボートに乗っている人々がのんびりと川遊びを楽しんでいました。

これは植えてみたいな・・・なんて思いながら歩いていると、どこからかズンチャッチャ、ズンチャッチャと懐かしいブラス・バンドの音色が聞こえてきました。この日は土曜日で地元のアマチュア音楽家が植物園を演奏しながら歩きまわっていたのです。昔のサーカス、あるいは東ヨーロッパのバンドの物悲しい音色で、すっかり魅了されました。彼らの赤と黒の服装もすてきでしたが、バンドの行進にぞろぞろついて歩く人々はまるでハメルンの笛吹きのお話のようでした。この写真は、一休みのところ。

スノーヒルのラベンダー園 Snowshill Lavender
翌日は更に西へ行きコッツウヲルド地方に入り、スノーヒルという所へ行きました。ここにはマナー・ハウスがあり、目的はそこなのですが、標識に「ラベンダー園」とあり、ついつい行ってみますと、車の窓から良い香りが入ってきて、もう沢山の種類のラベンダーが満開でした。すてきな紫のグラデーションに香りでくらくらしました。

スノーヒル・マナーの庭
スノーヒルはちいさなマナー・ハウスですが、丘の上にあり庭も段々に作ってあり、ずーっとコッツウオルド丘陵が見渡せて、こじんまりしていて大好きな所。庭はあまりきちんとしてなくて、「カッテージ・ガーデン」という農家風のスタイル。ちょっと野趣があり、自由な雰囲気があり、チャーミングです。現在、ナショナル・トラストの所有ですが、譲渡する前の持ち主のチャールズ・ウエイド氏の古今東西、実用的、非実用的、なんでも美しいもの、興味深いものはすべて収集・・・という、奇妙で楽しいコレクションは次回の楽しみに取っておきましたが、おもしろそうですね。

「ジュリーズ」 "Juri's" at Winchcomb
その後はウインチコムという小さな町へ行きましたが、目的はクリーム・テイ。ここには昨年の英国一の紅茶に選ばれた「ジュリーズ」というテイ・ルームがあるのです。ジュリさんは実は日本人でご両親と一緒にこのお店を経営していらっしゃいますが、さすがに一等賞をとった、お茶もスコーンも最高の味でした。お茶をしている時は感激で写真をとるのを忘れてしまいました。


Samuel van Hoogstraten (National Trust, Dyrham Park) 部分
興味深く思った街の写真を少しご覧ください。これはジュリーズと同じ通りから見た眺め。オランダ絵画で、ドアや入口を重ねることによって二次元の絵画を立体的に見せるのを、この道路からは、まさにその反対で、実は三次元なのに絵画のように平面的に見えたのです。

ここも、すぐ近くにある床屋のウインドー。この人形は剃刀と櫛を持っている床屋で、多分実際にこんな顔の人が働いているのだろう。それにしても、エプロンの赤い血は面白く、一九世紀にロンドンであったという、次々に客を剃刀で殺して、地下でパイにしてしまう「スイニー・トッド」を彷彿とさせる。
この日は天気もよく、楽しい日曜日でした。翌日はエバシャムEvashamという街へ行き、エーボン川の傍を散歩して、のんびりとロンドンへ戻ったのでした。田舎は本当にいいなあと思いながら・・・。
