4月19日、キュー・ガーデンKew Gardenに世界初のボタニカル・アート専門のギャラリー「シャーリー・シャーウッド・ギャラリー」Shirley Sherwood Gallery、が出来たので早速見に行ってきました。退色を防ぐ為に薄暗くした室内に浮かび上がる花の絵が、別世界に行っているような良い気持ちにさせてくれました。700枚以上ものシャーウッドのと植物園のコレクションから選んで展示。中には日本人の絵もあり、「あけび」が懐かしい。マリアン・ノースMarian Northという19世紀の女流画家の世界中の植物画を集めたギャラリーがあり、隣接している。

これは、マリアン・ノース・ギャラリー。ここは写真撮影OKです。百年以上前のびっしり飾った壁がすてき。
ボタニカル・アートというのは精密な植物画で、最初は薬草を見分ける為に描いた。特に薬用なので、間違えるのを防ぐ為に詳細に描く必要性が高まり、又17世紀には植物に対する興味が高まり、分類の為にも重要であった。18世紀には印刷技術も良くなり図鑑が出版されたり、1789年にはキュー・ガーデンから雑誌を発行したりしている。写真が発明されても、植物画の方が精密なので重要性は高く、現在も多くの愛好家がいて、特に女性に人気があります。

こういう葉脈だけのようなものとか、トゲだけを描いたものとか、興味深い。

この旗を見つけた時は嬉しかった!
そして、月曜日にウエストミンスター寺院界隈をぶらぶらしていますと、目に入ったのが、優秀な画家の集団、ボタニカル・アート協会(The Society of Botanical Artists) の年次展覧会の旗。会場のメソジスト・ホール(Central Hall Westminster)に早速入ってみますと、花畑に入ったように明るく、美しく、とても楽しい展覧会でした。実演もしていて、ごつい感じの男性が繊細な葉を描いていました。こんなに繊細な絵を描くのには、大変な観察力、集中力に熟練した技術が必要だろうと思い感心しました。

あれあれ、又ボタニカル・アート展ですよ。クイーンズ・ギャラリーのポスター。
又、仕事の後、バスの停留所に行く為にバッキンガム宮殿の傍を歩いていたら、クイーンズ・ギャラリーという王室コレクションの展示をしている美術館に「驚くべき珍品展」Amazing Rare Things という題の特別展のポスターがありそれもボタニック・アートだったので、引き込まれて見てきました。この展示は植物ばかりではなく、自然科学的で、魚、虫、動物も含んだものでしたが、ダヴィンチをはじめとする人びとの新しい自然界の発見に対するパッションが感じられる興味深いものでした。新種の花を見た時の気持ちを共有している気分です。

この絵は1600年代のもの。日本の琳派の絵をおもいだしたりして・・・
そういう訳で1週間の間に3つも、しかも最高級のボタニカル・アート展を集中して見ることができました。シャーリー・シャーウッド・ギャラリーは常設で、ボタニカル・アート協会の来年の予定は4月24日から5月3日迄です。クイーンズ・ギャラリーの展示は今年9月28日迄です。本物の花もきれいですが、紙の上の花も美しいですよ!
