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子供の肖像画の移り変わり "The Changing Face of Childhood" at Dulwich Picture Gallery

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”The Calmady Children” Thomas Lawrence 1823

今、ダリッチ美術館で17世紀から19世紀迄の子供の肖像画展があり、時代による変化がおもしろいのでご紹介します。

上の絵はロレンスのもので19世紀。この時代は、ロマンチックなものが流行りましたので、この子供達も、ふわふわした髪の毛や服、柔らかい色合いで、まるで天使のようです。それに、丸の中に描き、ちょっと暗い背景に、この姉妹は聖母子像のような寄り添い方、しかもこっそり聖母のお決まりの服の色、赤と青が入っていて宗教画の如く、子供達を気高く描いています。甘いこの絵は当時とても人気があったそうです。

しかし、この絵の二百年前は、まったく違う見方を子供に対してしていました。子供は性悪に生まれつき、教育はほとんど懲罰で、肖像画も従って子供らしさをプラスの観点から見ません。ですから、1623年のヴァン・ダイクの絵も、子供は大人の服を着せられて、豊穣のシンボルでもあるリンゴを持って、彼女の家柄を未来も継続させる希望を、この絵に託しているそう。天才画家のヴァン・ダイクでも、これらの法則からは逃れられないが、この子の顔や髪のくったくなさ、手のぎこちなさ等、すばらしいですね。

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" Maddalena Cattaneo " Anthony van Dyke 1623

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この写真は、まだ50年ちょっとしか経ってないけど、何だか人形をおんぶしたり鉢巻したりして、未来の母親の格好をさせている。4百年前とあまり変わってないですね、考え方が。

子供らしさの否定の時代は、18世紀に大変化します。ジョン・ロックの教育思想「子供は真っ白いノートのページ。教育で人間は作られる。」や、ルソーの「自然に帰れ」から、のびのびした自由思想へと移行して、現代の子供観に近くなりました。

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"The Young Cricketer " Lewis Cage 1768

クリケットの棒を持って、まるで太刀を持つ軍人のようなポーズで、広々とした自然の中に立っています。ずれたソックス、開いたズボンの裾など、リラックスしてスポーツを楽しんだ様子を出しています。でも、何だか顔がずいぶん白いので質問してみましたら、「日に焼けているのは農民。上流階級は白い顔」なのだそうだ。まだまだ18世紀でした。

さて、下はゲーンズボローのふたりの娘。コミッションではなく楽しみの為に描いたもので、姉が妹に髪飾りをつけてあげるところ。時代や、世間の要請なんてまったく関係なしの、本来もっている子供らしさが溢れている。又、画家の子供に対する愛情も感じる。

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"The Painter's Two Daughters " Thomas Gainsborough 1758

この絵の百年程前にヴァン・ダイクが描いたスケッチも見てください。これは、エジンバラのナショナル・ギャラリーの所蔵で、今回の展覧会には出品されていませんが、普遍の子供の肖像画だと思います。

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"Princess Elizabeth and Princess Ann " Anthony van Dyke 1637

展覧会は11月4日迄。詳しくは www.dulwichpicturegallery.org.uk をご覧ください。

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コメント (1)

「こどもの絵から歴史の移り変わりを見る」というのはまた違った視点ですごく面白かったよ。特に由美の(2歳くらいかなー)大きなオムツをした写真はあまり可愛くて胸ミューン!それから頭の手ぬぐいは「はちまき」ではなく「子守かぶり」(正しい呼び方は知らない・・)だね。背負っている赤ちゃんに髪の毛が障らないようにするため、あんな風に結ぶんだね。芸が細かくてほほえましい。きっと大人達が面白がってたんだと思う。由美がみんなに可愛がられていたことの証だね。

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2007年08月08日 16:32に投稿されたエントリーのページです。

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