
北村氏の羅作品デテイール。博物館は暗く写真がうまく撮れないのでカタログのスキャン
北村武資先生は、古代中国から日本に伝わったが、長い間失われていた羅と、経錦の復元と技術によって重要無形文化財技術保護者(人間国宝)になられた方です。
実は私の友人の叔父さんで、ロンドンの大和ファウンデイションにて、先生と、研究されている染職作家の方達の会「うすはたの会」の作品展が行われるので、先生もロンドンに行くので、ひまな時など困るでしょうからめんどう見てくださいとの事で、2005年の秋に、5日間ほどご一緒させていただきました。
実際は、先生のお世話どころか、こちらの方があちこち一緒について行って、返って沢山頂くものが多かったのです。飾らない、真っ正直な性格が、こちらまで洗われるような、良い気持ちにしてくださいました。

私、佐野さん、北村先生で展覧会場へ向かう
毎日予定がびっしりで、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館にも訪問して、テキスタイルの部屋で、キュレーターの方が、古代の裂を見せてくれて、ルーペで見ると、捩れているのが見える。これが、古代の羅だ!と感激。コレクションの美しいのを色々見せてくれた後、「では、最後に最高のものをお見せしましょう」と言って持ってきた箱を開けて、全員「うわー!」と喜びました。何と、1995年に、博物館が買い上げた、先生の羅の道行だったのです。


先日博物館へ行った折、日本の部屋に足を踏み入れ、北村先生の、あの道行が展示してあるのを発見して、つい微笑んでしまいました。「先生、こんにちわ」と挨拶しました。色々と話したのを思い出します。大和ファウンデーションに展示してある作品が、とても明るいオパック・ブルーで、古代にはなかったような感じです。それで伺いますと、「織が古典だから、色はモダンにしたんや」というお答え。楽しいですよね。最後の日は皆さんがハロッズでお買い物中、先生お疲れで、ふたりでカフェでビールを飲んで、私は淋しい気持ちと共に、先生は、きっともうすぐ帰宅できるのでほっとした気持ちで、四方山話を楽しみましたが、今もなつかしいです。
製作過程のビデオを見ましたが、経糸を捩って織るのに、特別の装置を考え出したり、ものすごくメカニックで、エンジニアのようでもあると思ったものでした。布は退色を避ける為、長時間同じものを展示しませんので、せいぜい訪れる機会を増やして、ご挨拶のチャンスも増やしたいものと思った次第。

コメント (2)
稲垣さん、北村先生にブログをプリントして送りました。ネットで見られるようにアドレスや方法も書いておきました。先生、お喜びになると思います。稲垣さんの思いやりに感謝します、ありがとうございます。
投稿者: kochan | 2007年04月06日 09:24
ありがとうございます。先生にも現在展示中のことを、知って頂きたかったので、とても嬉しいです。写真があまり良くないけど許してください。
投稿者: yumiko | 2007年04月06日 19:37