
ヤン・バン・フイサム作 静物 1718-20頃描く。 Jan van Huysum、 Vase with Flowers
この絵はダリッチ美術館所蔵の、オランダの画家、フイサムのもの。どうです、この多種の花!四季の花を入れる為に、完成させるには1年を要したと言われます。1581年にプロテスタントの国として、スペイン領ネーデルランドから独立。偶像崇拝が嫌われたので、この絵のような静物画を見て、聖母マリア像の代わりに瞑想したそうです。彼の静物画は、当時、絵画に求められた写実性=技術がある、という要求に応えたもので、レンブラントよりも高く売れたそうです。
例えば、ばらは聖母の天国の愛、しかしトゲがあるのでキリストの受難とも取られる。ゆりは聖母の純潔さ、オレンジの花は苦いので受難の苦しみ、アイリスは三位一体を表し、しおれている花、虫、水滴は「はかなさ」を表すとか、何もかも意味があり、大変。(こんなこと言っては、いけないですけど)

拡大図。縞のあるチューリップはビールスに侵されているのだが、これが最も高価だったそうです。
それはそうとチューリップが真ん中で、えらく目立っていると思いませんか。別に神との関連性を調べても発見できないし・・・。実は、チューリップがオランダに輸入されて、大流行となって値が急上昇し、1630年には天文学的な値になったそうで、それは「チューリップ・マニア」と呼ばれたそうです。1株が、1万3千ギルダーで、銀カップ5個、雄牛20頭、10バレルのワインと20バレルのビール等などと同じ価格という高さだったそうで、絵を買った方が安かったそうです。しかし、1637年には暴落し、その後の絵画の中はチューリップは萎れてるのが多いそうですが、これもそうですね。「はかなさ」を象徴してるのかしら。
