
Philip Mead, フィリッピ・ミードと彼の作品。本人もびっくりする位色が明るくなった。日本で90年代に個展をしたこともあります。
きのうは、友人の展覧会を見に行き、その後はロンドン市内で他の友人と夕食をしました。画家のフィル夫婦は以前近くに住んでいたので、よくご飯を一緒に食べたり、庭の情報交換をしたりして仲良くしていたのですが、3年前に引っ越して、その後あまり会ってなかったので、彼の展覧会は良いチャンスなので、ロンドン南のホーシャムという町の文化センターに電車に1時間乗って行ってきました。フィルも1時間かけて来て、一緒に見て、とりとめもない話をして長い間の空白を、コーヒーと一緒に埋めました。
彼は笹川財団の補助金で一昨年、東京へ行ってきました。日本で、皆ちゃんとごみをゴミ箱に捨てるのを、昔のイギリス人と同じなので、とても親近感を感じたとのこと。「今はすっかり、変わっちゃって・・・」そこで私は「日本では学校で放課後、自分達で教室の掃除をするから、皆ゴミの行く末を知ってるからね。」彼驚くも、納得。次は靴についてで、どうも地下足袋が印象深かったらしい。「靴底がすごく薄いブーツ」という表現で、あれいいねというので、私は昔から日本では、下駄やぞうりのようなサンダルを履いていて、地下足袋は特別の作業用のものと説明。そこで、彼は「足場でサンダル落ちたら危ないからか、ふーん。でも、冬寒いんじゃないの?動物の皮の利用はしなかったの?」と聞いてくるので、「だって、日本では肉を食べるのは明治以降一般的になったので、家畜は農耕用で食用じゃないから、皮革も出てこなかったんじゃないの。」と答える。「へー、こっちじゃ、周り海で囲まれてるのに、食べるのは肉ばっかり。中世は、家畜も家族と一緒に住んでいたんだよ。」・・・と、とりとめがない。楽しい友人との再会でした。

これが私が一番気にいった作品。古い布を地に使っていて、黄色い丸が厚い絵の具でひびが入り、そこから地の黒がランダムに見える。又、この黒の絵の具が滲みて布目に入り、美しい。布の古びた感じが、懐かしい気持ちにさせる。又、布の赤い線がものすごく生きている。丸が線で繋がってるのは、物事や人の関連を表してるのだそうだ。彼は偶然を生かすのがすごくうまい。でも、それは、日本の陶器を見て得た感覚だそうだ。
その後、ロンドンに出て、日本人の親友と夕食。来週デボンへ引っ越すので、むこうではあまりない日本食レストランへ。ここは、すごい本格的日本の味レストラン!とにかく日本食そのものが存在。何といっても、イギリスで普段お目にかからない食材を使っているのです。みょうがを久しぶりに食して、大感激しました。今も舌に残るあの味。おいしい白ワインと共に、飲んで食べて喋って、楽しく過ごし、幸せになって帰宅。これも、友達のおかげ!本を読んでいて、食べ物について書いてあるのを読んだだけで食欲が出る食いしん坊の私なので、心から満足。お腹いっぱいで、写真とるの忘れてしまいました。
楽しい友達との1日でした。
(追記)この頃は英国に10万人以上いる日本人の為、日本食料品店は、遠隔地でも出張配達サービスをしています。きっと料理が上手な彼女は、デボンの新鮮な魚と、自宅の庭で沢山の日本の野菜を植えて、おいしい日本食を作って楽しむでしょう。遊びに行って食べさせていただくのが楽しみ!

コメント (2)
この作品を見ているとクレーの作品が目に浮かんできました。20年以上前の話ですが、ある有名な陶芸作家のお家にお邪魔した時私の作品を見ていただき、そのあとでクレーの「無限の造形」という本を読むように薦められました。今でも時々スランプになった時に読んでいます。生地に染み込んだ部分は墨ぼかしのようで、いい味をだしてますね。私もとっても気に入りました。
投稿者: toshio | 2007年03月12日 14:42
今回のフィルの作品は、確かにクレーを思い出しますね。クレーは私が若い時、とても影響受けました。今も大好きです。日本人は「私小説」が好きですよね。クレーの絵には、それに通じる、とてもパーソナルな、繊細なメッセージが秘められているのではと思います。震える線に感動しますね。
投稿者: yumiko | 2007年03月12日 22:23