ロンドン塔の住人 (ロンドン塔9) the Residents in Tower

ロンドン塔についてのご案内も9回目になりました。今回はそこの住人についてです。(実は、人ばかりではないのですが)上の写真は、お土産やさんで。こんなのを買う人がいるのでしょうか?
エリザベス1世以降は、王族は全く住むことはなくなりましたが、「ロンドン塔ビレッジ」とでも呼んだらよいような感じで、人々が住んでいます。観光客が皆去ってしまいますと、ヨーマン・ウオーダー(ニック・ネームはビーフ・イーター)と呼ばれる、22年以上軍役を務めた35人の退役軍人の家族、駐屯している軍人たち、それに教会関係の人々などの村になり、子供が遊んでいたり、1軒あるパブでビールを飲んだり、教会での礼拝など、どこでも見られるような、普通の生活を送っています。だいたい150人位住んでいるそうです。

ヨーマン・ウオーダー。彼らは大きな声で観光客にロンドン塔の説明をしたり、守備という仕事もあります。昔は監獄の監理の仕事もあったが、現在はありません。恐ろしい話が得意で、観光客の怖がってるのを楽しんでます。制服はチューダー朝風で、めでたい日などは、花のついた帽子、もっと金ぴかの服で、とてもかわいくなります。

でも住んでいるのは、生きている人ばかりではありません。上は、ビーチャム・タワーという塔内部で、収監されていた人達が残した落書きです。書いたのではなく、石灰岩の壁にひっかいたり、彫ったりしたもので、識別できるものでも70以上あるらしいです。国の宗派がカソリックになったりプロテスタントになったりする度に改宗しないと罪人にされるのですから、大変な時代の16,7世紀に集中してのものだそうです。
さて、このビーチャム・タワーは2階あって、下階には上階の様子が映っている、テレビ・スクリーンがあります。そこで、何の気なしに見ていますと、観光客の他に、シェークスピア劇から出てきたような衣装の男性が数人、透明人間のような感じでうろついているではありませんか。「おばけだな!」と思って見ていました。きっと、過去にたまたま映ったこのビデオを観光客の為にわざと見せているのだろうと思いました。
その後、学生さんをガイドする為にロンドン塔を訪れた際、ビーチャム・タワーで「お化けビデオ」を見れますよ・・・と申しますと、何とその後、彼らから「ガイドさん、嘘つき!!全然見えなかった」との事。
そこで、やっと私は映像がビデオではなく、上階の監視カメラで、リアル・タイムの映像であるという事を認識しまして、あのお化け達は私が下階にいる時、実際にいたのだということが分かったのです。
まあ、ここにはお化けも沢山住んでいるようですね。霊感の強い方には、面白いでしょうね、400年位前の人々の話が聞けて。

お次はカラスです。
大ガラスの種類だそうで、「レーバン」と言います。もともとロンドン塔には渡りガラスが来ては、ゴミをあさったりしていたようですが、現在のカラスは、西のウエールズから若鳥を連れてきて、「カラス匠」に任命されたヨーマン・ウオーダーが面倒を見ている大切なカラスです。言い伝えでは、「カラスがいなくなれば、ロンドン塔は倒れ、王国も没落する」そうで、必ず6羽いなければいけないそうです。それで、飛んで行ってしまわないように、羽根を切り、又スペアとして2羽入れて常時8羽飼っています。そういえば、エドワード王子の離婚の際にカラスが一羽、塀から落ちて死んだというのを思い出します。
ロンドン塔については、まだまだ話がありますが、今回はこれにて終了させていただきます。是非ロンドンへいらっしゃったら訪ねてみてください。












































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